

今回は立教大学経済学部3年、谷口香織がサマリーをお届けします。
第32回スモールサンゼミTOKYOは「「君の会社、人づくり、風土づくりってどうしてる?」というテーマについて、講師役は設けず皆で討論するような形式で話し合った。
まずスモールサンTOKYO代表の櫻井氏から、現在我々を取り巻く経済状況の変化と企業戦略の関連性についての講義があった。その上で「今後経営者としていかに行動していくべきか」についての問題提起が行われた。

【問題提起】
日本のGDPの成長率はオイルショック、バブル崩壊、リーマンショックを重ねることで段階的に大きく下降してきている。
それに伴い企業のとる経営戦略も、重要視される価値も、世代ごとの感覚も変わってきている。
次にやってくるのは、間違いなく見えない価値へ創造と変革が求められる時代。その時代に合った企業のあり方とはどうなのだろうか?
このような問題提起から始まった。
・以前やってうまく行かなかった取組み
・現在の人材育成の悩み
・現在取り組んでいる仕組み
・今後やってみようと思っているがなかなか踏み出せない仕掛け
各自の発表内容は以下のとおり。
[A社 経営者]
労働条件や賃金などの雇用条件を示して募集するのと、経営理念や目標、ビジョンを示して募集するのとでは、応募してくる人材の質が全く異なる結果になるのを実感した。
[B社 経営者]
人件費にあまり多くお金をかけられないのが実態。今いる人員でいかに効率的に仕事を回していくかに腐心している。
[C社 経営者]
経営者が社員を守るべきなのか(解雇はないと安心させるべきか)という葛藤がある。
「安心できる環境で働いてもらう」とすると、「だから頑張れる」社員もいれば「だから怠ける」社員もいる。危機感をある程度あおる必要があるのか?とも思う。
[D社 社員]
恥ずかしい話だが「人を育てる気があるのか?」と思うほど放任主義の環境。十分な人材育成をしてこなかったためお客様の前で恥をかいたことがある。

【会社のため?社員のため?】
以上を踏まえ大きな論点となったのが、「会社に合う人材にするために育てるのか、人として成長させるために育てるのか」によっても人材戦略が変わるのではないか?という点だった。
つまり、利益を出すという結果を重視するのか、社員の考え方・人としての資質を大切にするのかということである。
その対応策として、
・採用時に「あなたの人生の目的は何ですか?」「将来のビジョンは?」などの問いかけをし、入社後の意識のズレをなくす努力をする
・人に必ず潜んでいる向上心を刺激することによって、結果につなげることができる
・会社としても人としても良い人材になってほしいから育成する
・古い人材の意識変革を迫る際には経営者として相当の覚悟をしなければ失敗する
・組織変革を進める際には、先代経営者とも腹を割って話を進めていく必要がある
など様々意見がでた。
変革と創造の担い手として、経営者として「人が育つ会社づくり」へ摸索する道は、「正解のない道」でもあり、「追い求め続けなければ見失う道」であることを深く実感するゼミであった。

2011年度
第35回ゼミ 03・13(火)開催予定
第34回ゼミ 02・21(火)開催予定
2010年度
第24回ゼミ 震災のため中止